NINI

お越しいただきありがとうございます。

「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

ニィニは、ご縁あって秋田県JUKIミシンのご担当者様にお世話になっております。

この度、新しいミシンを2台導入、今回も大変お世話になりましたので、こちらにもその様子をご紹介させて頂きます。

*あらためて、JUKIさんの事業内容のご紹介

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https://www.juki.co.jp/company/our-business/

今回導入したミシンとは、通常のロックミシンと、新しいタイプのインターロックミシンの2台です。

その一つ、インターロックミシンとは、縫い代の断ち目部分のかがりと地縫いが一度にできる優れもののミシンです。

こちらのインターロックミシン、JUKIさんの先進的なドライ技術を生かし縫製品の油汚れを解消、優れた縫い品質と生産性で定評とのことで、今回導入に踏み切りました。

*JUKIインターロックミシンの詳細

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https://www.juki.co.jp/industrial_j/products_j/apparel_j/overlock/detail.php?cd=MO-6700DA

早速詳細な使い方を、ニィニ縫製担当の皆んなでしっかり聞きました。

また一つ、ニィニのものづくりに活気が生まれたようでワクワクしてしまいました。

ニィニは、創業依頼ずっと高級ラインの洋服だけを縫製してきました。

高級服を扱う上で創業者である専務が、一体何を大切に取り組み、今ある縫製スタイルを確立してきたのか。

専務は、事あるごとに言います。

「ただ丁寧に縫製すれば良い、ということではないのよ。」

効率化をしっかり図り、スマートに仕上げること。これが非常に大切である、と専務は常に話します。

丁寧過ぎてモタモタ縫われている洋服は、何故かパリッと見えません。迷いなくサラッと縫製された洋服は、気品に溢れ洗練された印象を残します。

これこそが、ニィニの縫製です。そして、これからも繋ぐべき技術です。

そのためには、新しいミシンの導入は不可欠なのです。

専務が言います。

「次に欲しいのは、自動釦付けミシンね。」

釦を手付けするか、自動付けにするか。

洋服全体のバランスを見極めつつ、新技術を柔軟に取り入れる覚悟は、最終的に会社を、そして社会を永続させることに繋がっていきます。

ニィニのものづくりがより良く発展するよう、今後も新しい機械の導入を見据え、ニィニらしいものづくりを目指していきます。

お越し頂きありがとうございます。

「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

この度、とあるご縁で、東京大学教育学部附属中等教育学校の芸術祭実行委員に所属する生徒さんとお知り合いになりまして、とても素敵な活動に関わらせていただきましたのでご紹介させて頂きます。

芸術祭実行臨時委員会とは、一年を通じ、東京大学やこちらの卒業生さんをはじめとする校内外の繋がりを活かしながら、講演会やワークショップなどの企画・運営(アート・クロスロード・プロジェクトの活動)を行っていらっしゃり、その一年間の活動の集大成として、「芸術祭」を開催しております。

芸術祭は「一流を再考する芸術の交差点」をスローガンに掲げており、それぞれの分野の専門の方と関わることで、見識を深められる場の提供を目的としております。具体的には様々な分野の方を講師としてお招きし、講演会やワークショップ、企画展示等を行っています。
その中で、今回有難いご縁で「捨てないアパレル」を目指している取り組みを、ささやかながら講演させて頂く運びとなりました。

以下、こちらの学校の副校長先生のブログです。他にもたくさんの取り組みが行われました。当日の様子、是非ご覧くださいませ。

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https://www.tofupta.com/vp-blog/

 

こちらの学校は、生徒さんが主体となって活動する自由な校風とお伺いしてました。今回取り組む上で何度かzoomで打ち合わせさせて頂いたのですが、最初から最後まで生徒さんがしっかり計画的に取り組んでおり、その様子に感銘を覚えました。

講演は対面での講演予定でしたが、残念ながら私自身の諸事情でzoom講演となってしまいましたが、「捨てないアパレル」を浸透させるべく精一杯取り組ませて頂きました。

参加者は、小学生から中学生、高校生、また一般の方々と幅広く、講演後ブレイクアウトルームの質問の内容もまちまちで楽しかったです。

「どうしたら、洋服のデザイナーになれますか?その場合、どんなことを大切にしたら良いですか?」

と小学生の女の子に聞かれました。

私は、もちろん服飾学校に行くことをオススメしましたが、どんなことを大切にしたら良いかとの返答には、

「洋服つくりは、チームでやっていきますので、1番必要になるのはコミュニケーション力です!」

ニィニスタッフとの日々のやり取りを瞼に思い浮かべながら、力強くお話させて頂きました。

また、次の質問に、

「想い入れの洋服があるのですが、どんな風にリメイクできますか?これは、私のおばあちゃんが小学生の時にプレゼントしてくれた想い出の洋服です。」

持ち込んで頂いた洋服がパソコン画面に映し出され、突如回答を求められました。

その場で思い付いたリメイクの方法を答えながらも、

「また着られる洋服にリメイクするのも素敵だけど、このままにして自分が大人になった時に、自分の子供に着せようと、大切にとっておいても素敵かもしれないですね。

私も子供の頃に着ていた洋服を、実際自分の子供が着た洋服もあります。

子供の頃、自分は結婚出来るかも、子供が出来るかもわからなかったけど、大好きな洋服を自分の子供が着た様子を、楽しみに想像したものです。」

アパレル産業が抱える地球規模の危機的惨状の話もしましたが、このような素朴なお話もさせて頂きました。

zoom越しではありましたが、熱心に聴いてくださってる雰囲気が伝わり嬉しくなりました。

2時間の講演会でしたがあっという間で、私自身非常に有意義な時間を過ごさせていただき、大変嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

この度も、とても貴重なご縁に感謝申し上げます。「捨てないアパレル」の取り組みを通して、いろいろな方と関われることに幸せを感じます。また、このようなご縁を頂けるよう、これからも精進してまいります。

 

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

先日、優しい柄模様の着物裏地でプルオーバーを素敵にリメイクさせて頂きましたので、こちらにご紹介させて頂きます。

この度リメイクさせて頂く着物の裏地なのですが、お客様のお母様がオーダーでお作りになった羽織とお伺いし、驚いたのはセンスの良さです。

着物が大好きなお母様でいらっしゃるそうで、当時裏地選びも相当こだわったとお話頂き関心いたしました。

保管も丁寧にされており綺麗な状態ではありましたが、それでも裏地使いですので少々のシミはありました。元々羽織の裏地はそこまで使用メーターがあるわけではありませんので、意外と使えるところは限られます。

いずれにしても、全て着物地でお作りすると、全く伸びませんので着にくさにもつながります。袖も張りますし、後ろ身頃が伸びないととても着にくいのです。

そこで提案したのは、張りのある裏地を引き立たせる為、とろみのあるジョーゼットと組み合わせ、洋服全体の印象をまろやかにしてみては、とオススメさせていただきました。ストレッチも効いているのでとても着やすく、長く着て頂ける提案です。

ニィニらしい工夫として、クリーム色のジョーゼットのステッチ糸をあえて同色にせずピンクにし、優しいイメージに仕上げました。

お陰様で、お客様にも大変喜んで頂き、私たちも嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

リメイクのご提案は、唯一無二です。

だからこそ、リメイクして良かった!と思って頂ける細やかな提案が必須です。

今回もとても喜んで頂き、ニィニ皆んな胸を撫でる思いで、嬉しい気持ちが溢れます。

また、このようなご縁を頂けますこと楽しみにしております。

この度も、最後まで取り組ませて頂き誠にありがとうございました。

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「捨てないアパレル」をしております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

この度、素敵なご縁をいただき、亡きご主人様の想い出が詰まった高価なビンテージレースの生地を華やかなカーディガンに、またお持ちの毛皮のショールはカラーとカフスにリメイクにお仕立てさせて頂きましたので、こちらにご紹介させていただきます。

以前のブログにまとめましたので、どうぞご覧くださいませ。

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可愛くお洒落、そしてついつい身につけたくなるデザインを追求。

 

当時のレースの生地は、とても重厚で気品に溢れ、見入ってしまいます。

昨今なかなかこのような素材と巡り合えず、とてもワクワクさせていただきました。

長らくしまっていた当時のレースの生地がこのようによみがえり、お客様も大変喜んで頂き私たちも嬉しい気持ちでいっぱいです。

また喜んで頂けるよう、これからもスタッフ一同丁寧に取り組ませていただきます。

この度は、このようなご縁を頂き感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

先日、とても可愛らしいコラボエコバッグを作りましたのでご紹介させて頂きます。

今回、お客様のお子様のベビー服を、エコバッグにリメイクして欲しいとオーダー頂きました。大切な想い出のお品を、ご家族でずっと使えるアイテムとしてはピッタリですね。

そして、なんとこちらを奥様の誕生日プレゼントにしたいとお話頂きました。

なんて素敵なプレゼントなんでしょう。

お客様のご家族の笑顔が想像され、私たちも幸せのお裾分けを頂いた思いで、とても嬉しい気持ちになりました。

こちら後身頃も無駄にはしてはもったいないと、2つ作らせて頂きました。

お預かりしたベビー服には、当時公園の泥遊びなどで付けたのかな、と思われる汚れがそのまま付いていて、なんとも微笑ましい気持ちに。

すくすく成長された様子が手に取るように感じられ、なんともほっこりした温かい気持ちになります。

また、リメイクする前のベビー服はなんとも愛らしく、ハサミを入れるのにはとても躊躇してしまいました。

お子さんはどんどん成長しますので、この頃の洋服は着ていられる時期もほんのちょこっとです。だからこそ、この頃着ていた洋服は、永遠の宝物です。

きっとこのエコバッグを使う度に、当時の想い出がよみがえり、ご家族の団欒に花が咲くことでしょう。

このようなリメイクのお手伝いをさせて頂き、とても嬉しい気持ちでいっぱいになります。

どうぞ、いつまでもお幸せにお過ごしくださいませ。今回もこのようなご縁を頂き感謝申し上げます。

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

先日、着物の裏地でブラウスを素敵に作らせて頂きましたのでご紹介させて致します。

お持ちの着物はお客様のお母様が作られたものとお聞きしましたが、驚くのはセンスの良さです。

着物を仕立てる際、裏地選びも楽しみの一つです。何気なく覗く裏地は、その方の人となりが垣間見れ、センスの良さが感じられるとつい見惚れてしまうものです。

今回の裏地は、そういう裏地でした。

ほとんどの裏地は、リメイクするに値しない状態のものが多い中、今回の裏地は処分するには、ちょっと勿体無いと感じる魅力的な裏地でした。

そこで今回、ブラウスをご提案させて頂きました。

実はこちら、羽織の裏地で使用メーターも少ないので、2種類の別布を組み合わせ、一見シンプルな印象の中に、後ろにプリーツをあしらったデザイン風ブラウスに仕上げした。

組み合わせた生地が、着物の裏地と非常に相性も良く素敵に仕上げさせて頂きました。

本当にこの度は、大切なお着物をリメイクさせて頂き、誠にありがとうございました。

このような、ご縁に感謝申し上げます。

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

先日、想い出深い毛皮のケープを、カフスやカラーにリメイクさせて頂きました。

非常に丁寧な作りのケープでしたので、崩してしまうには惜しい気持ちもありましたが、もっと気軽に身につけられるアイテムにリメイクのご提案をさせて頂きました。

一つはニィニ定番、カフスのご提案です。

また、カラーのご提案は、スカーフを通すことも出来るタイプにさせて頂きました。

付けていて安定感もありますし、そして何よりとてもお洒落です。スカーフを替えれば印象も変わり、楽しみ方も増えてよろしいかと思います。

 

毛皮を小物にしていく工程は、洋服作りとまた違って、自然の動物を形にしていくので個体差がかなりあり、実際毛皮を繋ぎ合わせていくのは想像以上に大変です。

時には目をつむって、毛皮の状態を確かめて製作していきます。

ですので、裁断や縫製に関わった担当の感性がそのまま反映され、完成度も大きく左右します。

それぞれの担当者が毛皮の触り心地を確かめながら、丁寧に形作っていきます。

お客様が身につけて頂いたところを想像しながら、喜んで頂いたお顔を想像しながら、付け心地を丁寧に追求していきました。

これからも大切にして頂けたら、とても嬉しく思います。

またこのようなご縁を頂き、心から感謝申し上げます。この度も、誠にありがとうございました。

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

今週末、4月15日(金)、16日(土)、17日(日)、老舗着物メーカー、上野本店鈴乃屋さんでリメイク展示会開催させて頂きます。

今回、お預かりしている着物のリメイク完成、6点納品させていただきます。

いつも納品前に、リメイクさせて頂く洋服を写真に納めさせて頂いてます。(ご了承頂いたお客様のみ)

写真は基本、私が撮るのですがいつも感慨深い気持ちでいっぱいになります。

オーダー頂く際にお客様からお聴きした着物のエピソードが思い出されたり、その後ニィニスタッフが緊張感を最後まで持ち続けて製作した様子がよみがったり、、、。

リメイクされた着物たちが、キラキラ輝いて見える思いがします。

やはり、最後まで思います。本当に、リメイクして良かったのかな、、、と。

「リメイクして良かった!」

お客様からその言葉を頂いて初めて、緊張していた心が解かれ「あー、リメイクして、良かったんだ。」と実感します。

リメイクは当然一点ものなので、制作するスタッフからはひしひしと緊張感が伝わってきます。

その証として、どの担当者も必ず最高の完成を目指すことに集中して、作業に入る前にしっかり自分で考え、私にお伺いを立ててきます。

時には裁断をスタッフに任せるときもあります。その際、小さな柄行きも見逃さず提案してきます。

「良く見ると柄が繰り返しに並んでいます。前見頃と後ろ見頃に上手く繋がるように、こうして裁断すると良いかと思いますが、どうでしょう。」

必ず声をかけてくれるので、頼もしいです。

また、縫製に入ると思いがけない素材のミスマッチも起こります。

「大丈夫かとは思うのですが、ほんの少し縫い釣れが気になります。別布に使った芯をもう少し、薄いのに替えましょうか。」

それぞれ自分で考えて判断して、必ず相談してくれるので、本当に有り難く思っています。

その人その人の人柄がそのまま洋服に反映する様子に、いつも、密かに感動しています。

洋服づくりは、機械製造業と違って人の手が直接関わっていくので、完成度を統一するのは本当に難儀な作業です。

しかし、スタッフの濃密なコミュニケーションを受けると、ニィニの仕事の質の高さをまざまざと感じます。

これは、一体何なのだろうかと考えると、やはり一人一人の思いやりと優しさから滲み出ているものづくりなのだな、と感じます。

今回の展示会での納品も、今から楽しみにしております。

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

他のメーカーさんのご依頼をこなしつつ、本日もニィニ新作並行して行っています。

新作は、リメイクとはまた全然違って、まさに私たちニィニのDNAを追求する作業です。

何が良くて、何がダメなのか。

それは、ニィニ以外のお客様が判断する、まさにリアルコンテストに出場する想いです。

だからこそ、自分たち一人一人の感覚を研ぎ澄まし、最後まで自分とチームお互いお互いを信じて製作を遂行していきます。

DNAとは、退化と進化を常に繰り返し、進化を遂げていきます。

ものづくりの進化を加速するためには、常に外の風を吹き入れ、自分たちの立ち位置を確認していきます。

そこで、昨日以下の展示会行き刺激を受けてきました。

三菱一号館美術館にて開催、『上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー』に行ってきました。

↓↓

https://mimt.jp/lizzi/

フェリーツェ・リックス(後の上野リチ・リックス|1893-1967)は、ウィーン工芸学校においてウィーン工房のヨーゼフ・ホフマンらに師事、才能を開花。卒業後は同工房に入り、テキスタイルデザインなどを手がけました。彼女のデザインの特徴は、自由な線と生命感あふれる色彩です。鳥や魚、花や樹木といった身近な自然を組み合わせたデザインは人気を博しました。

リチは京都出身の建築家・上野伊三郎と出会って結婚、二つの都市を往復しながら、ウィーン工房所属デザイナーとして活動を続けます。1930年の工房退職後も、テキスタイルだけでなく、身の回りの小物類など、さまざまなデザインに携わりました。個人住宅や店舗などのインテリアデザインに加え、第二次世界大戦後には教育者として後進の指導にもあたっています。

 (三菱一号館美術館・美術館ニュースより引用)

ニィニものづくりは、チームで遂行していきます。

デザインのスタートは、デザイナーである私の頭の中です。それをチームにどう伝達していくか。

5月連休明けに、ニィニ店舗で新作発表展示会を開催日予定でいます。

その時に、ニィニDNAがどんなカタチをしているか知ってもらえるよう、そして楽しんでもらえるよう、チーム一丸となり邁進して参ります。

どうぞ、お楽しみに!!

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

先日男性のお客様から、大切に着ているセーターの補修を承りました。

とても長くご愛用されているご様子のセーターでしたが、よく見ると60個ほどの小さな穴が空いてしまっていました。

「捨ててしまおうかとも思ったけど、どうしょうかな、と思って、、、。」

とご相談くださいました。正式なかけはぎだととてもお高くなってしまうので、イギリス版かけはぎダーニングのイメージで、ラフなスタイルのチェーンステッチさせて頂きました。

英国のダーニングとは、簡単に説明すると縦横に糸を織物のように渡して穴や擦り切れを修繕、補強するテクニックのことです。

今、いろいろなところで「捨てない」をテーマに広められているイギリスの刺繍補修手法の一つです。

チェーンステッチとダーニングは、また違う手法ですが、ダーニング補修の想いの素朴さを参考に、優しく丁寧にまとめさせて頂きました。

捨ててしまうのは簡単ですが、そうしてしまうと何だか想い出そのものも手放してしまう、そんな哀しい気持ちになりますね。

お客様のセーターに寄り添う気持ちを大切に、ささやかながらチェーンステッチで穴を塞がせて頂きました。

まーるくチェーンステッチすると、小さな花が散りばめられているようで優しい気持ちになります。

お客様はこちらのセーターを、ジャケットの下によくお召しになっていらっしゃいました。セーターもまたジャケットの下に収まることが出来て、きっと安心していることと思います。そんなふうに想像すると、ほっこりした優しい気持ちになります。

ものを大切にする気持ちは、人の心を豊かにするものですね。

ささやかではありますが、このようなお手伝いさせて頂き嬉しい気持ちでいっぱいになりました。お声がけ頂き、ありがとうございました。

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