お越し頂きありがとうございます。
「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。
今週末、4月15日(金)、16日(土)、17日(日)、老舗着物メーカー、上野本店鈴乃屋さんでリメイク展示会開催させて頂きます。
今回、お預かりしている着物のリメイク完成、6点納品させていただきます。
いつも納品前に、リメイクさせて頂く洋服を写真に納めさせて頂いてます。(ご了承頂いたお客様のみ)
写真は基本、私が撮るのですがいつも感慨深い気持ちでいっぱいになります。
オーダー頂く際にお客様からお聴きした着物のエピソードが思い出されたり、その後ニィニスタッフが緊張感を最後まで持ち続けて製作した様子がよみがったり、、、。
リメイクされた着物たちが、キラキラ輝いて見える思いがします。
やはり、最後まで思います。本当に、リメイクして良かったのかな、、、と。
「リメイクして良かった!」
お客様からその言葉を頂いて初めて、緊張していた心が解かれ「あー、リメイクして、良かったんだ。」と実感します。
リメイクは当然一点ものなので、制作するスタッフからはひしひしと緊張感が伝わってきます。
その証として、どの担当者も必ず最高の完成を目指すことに集中して、作業に入る前にしっかり自分で考え、私にお伺いを立ててきます。
時には裁断をスタッフに任せるときもあります。その際、小さな柄行きも見逃さず提案してきます。
「良く見ると柄が繰り返しに並んでいます。前見頃と後ろ見頃に上手く繋がるように、こうして裁断すると良いかと思いますが、どうでしょう。」
必ず声をかけてくれるので、頼もしいです。
また、縫製に入ると思いがけない素材のミスマッチも起こります。
「大丈夫かとは思うのですが、ほんの少し縫い釣れが気になります。別布に使った芯をもう少し、薄いのに替えましょうか。」
それぞれ自分で考えて判断して、必ず相談してくれるので、本当に有り難く思っています。
その人その人の人柄がそのまま洋服に反映する様子に、いつも、密かに感動しています。
洋服づくりは、機械製造業と違って人の手が直接関わっていくので、完成度を統一するのは本当に難儀な作業です。
しかし、スタッフの濃密なコミュニケーションを受けると、ニィニの仕事の質の高さをまざまざと感じます。
これは、一体何なのだろうかと考えると、やはり一人一人の思いやりと優しさから滲み出ているものづくりなのだな、と感じます。
今回の展示会での納品も、今から楽しみにしております。