お越し頂きありがとうございます。
「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。
この度、とあるご縁で、東京大学教育学部附属中等教育学校の芸術祭実行委員に所属する生徒さんとお知り合いになりまして、とても素敵な活動に関わらせていただきましたのでご紹介させて頂きます。
芸術祭実行臨時委員会とは、一年を通じ、東京大学やこちらの卒業生さんをはじめとする校内外の繋がりを活かしながら、講演会やワークショップなどの企画・運営(アート・クロスロード・プロジェクトの活動)を行っていらっしゃり、その一年間の活動の集大成として、「芸術祭」を開催しております。
芸術祭は「一流を再考する芸術の交差点」をスローガンに掲げており、それぞれの分野の専門の方と関わることで、見識を深められる場の提供を目的としております。具体的には様々な分野の方を講師としてお招きし、講演会やワークショップ、企画展示等を行っています。
その中で、今回有難いご縁で「捨てないアパレル」を目指している取り組みを、ささやかながら講演させて頂く運びとなりました。
以下、こちらの学校の副校長先生のブログです。他にもたくさんの取り組みが行われました。当日の様子、是非ご覧くださいませ。
↓↓
https://www.tofupta.com/vp-blog/
こちらの学校は、生徒さんが主体となって活動する自由な校風とお伺いしてました。今回取り組む上で何度かzoomで打ち合わせさせて頂いたのですが、最初から最後まで生徒さんがしっかり計画的に取り組んでおり、その様子に感銘を覚えました。
講演は対面での講演予定でしたが、残念ながら私自身の諸事情でzoom講演となってしまいましたが、「捨てないアパレル」を浸透させるべく精一杯取り組ませて頂きました。
参加者は、小学生から中学生、高校生、また一般の方々と幅広く、講演後ブレイクアウトルームの質問の内容もまちまちで楽しかったです。
「どうしたら、洋服のデザイナーになれますか?その場合、どんなことを大切にしたら良いですか?」
と小学生の女の子に聞かれました。
私は、もちろん服飾学校に行くことをオススメしましたが、どんなことを大切にしたら良いかとの返答には、
「洋服つくりは、チームでやっていきますので、1番必要になるのはコミュニケーション力です!」
ニィニスタッフとの日々のやり取りを瞼に思い浮かべながら、力強くお話させて頂きました。
また、次の質問に、
「想い入れの洋服があるのですが、どんな風にリメイクできますか?これは、私のおばあちゃんが小学生の時にプレゼントしてくれた想い出の洋服です。」
持ち込んで頂いた洋服がパソコン画面に映し出され、突如回答を求められました。
その場で思い付いたリメイクの方法を答えながらも、
「また着られる洋服にリメイクするのも素敵だけど、このままにして自分が大人になった時に、自分の子供に着せようと、大切にとっておいても素敵かもしれないですね。
私も子供の頃に着ていた洋服を、実際自分の子供が着た洋服もあります。
子供の頃、自分は結婚出来るかも、子供が出来るかもわからなかったけど、大好きな洋服を自分の子供が着た様子を、楽しみに想像したものです。」
アパレル産業が抱える地球規模の危機的惨状の話もしましたが、このような素朴なお話もさせて頂きました。
zoom越しではありましたが、熱心に聴いてくださってる雰囲気が伝わり嬉しくなりました。
2時間の講演会でしたがあっという間で、私自身非常に有意義な時間を過ごさせていただき、大変嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
この度も、とても貴重なご縁に感謝申し上げます。「捨てないアパレル」の取り組みを通して、いろいろな方と関われることに幸せを感じます。また、このようなご縁を頂けるよう、これからも精進してまいります。