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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。
本日も、ニィニはすくすくとチーム一丸となって取り組んでおります。
よく、私は「ニィニは、チームで取り組んでいます。」とお話しさせて頂きますが、そもそもチームとはなんでしょうか。
ものづくりをする上で、実際チームは必要なのでしょうか。
本来一人一人高いレベルにあるニィニですので、個々で製作しても問題ないのではとお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。
作家さんのように、一人の個性を追求し製品化することは需要もありますし、唯一無二な洋服が出来上がる確率もそれなりに高いです。
20代の頃、私は陶芸作家を目指していました。一人で一つのものを製作するので、全てにおいて独占的なものづくりが可能なので楽しいです。
進める上で全て自分で決定していくので、フットワークは軽いですしサクサク進みますので、上手くいっている時は本当に気持ちが良いです。
ですが、上手くいかない時は非常に辛い想いをします。時には製作が全てストップします。
それに対して、チームで製作となると、自分と自分以外の個性を融合していかなくてはいけないので、交わるまでは非常に難儀な想いをします。
私自身、個人で製作していた人間は、余計にチームとものづくりするという行為に慣れるまで、実は大変な想いを経験しました。
何を言いたいのかといいますと、人が人を本当に信用するまでそれなりの時間がかかるという話をしたかったのです。
ある日を境にニィニのデザイナーが私に代わった時、ニィニのベテランパタンナーと息が合うまで相当な月日を要しました。
本来の息が合うまでには、2年近くかかったのではないでしょうか。
「チーム一丸になる!」ということは、一人一人が一人一人を尊敬し信頼して、邁進していくという行為です。
言うは易し、行うは難し。
本来、全く違う個性と融合していかなくてはならないので、毎日毎日いろいろあります。
それでも、ニィニに来てくれたご縁を大切に、今日も精一杯取り組んでまいります。