NINI

「捨てないアパレル」を目指しております(株)ニィニ、代表取締役、デザイナーの保坂郁美です。

 

昨年一年間、自身の体調不良によりこちらのブログが凍結してしまい申し訳ございませんでした。

その間もご縁をいただいた方からお声がかかると、喜んで脚を運ばせていただきました。

 

今週もそんなお客様とのやりとりからアトリエの中でどのように制作し、お届けしているのか、あらためてご紹介する一週間にしていきたいと思います。

 

今回は、毛皮コートのリメイクを2回に分けてご紹介させていただきます。本日はその後半になります。

 

昨日、ご紹介しましたのは、全く違うデザインのコート、2枚を1枚のコートにリメイクするというものでした。

思い出深いカーキのコートを外側に、ムートンのコートを内側にして欲しいというご依頼内容をご紹介させていただきましたが、今回はアトリエでどのように制作したかをご覧いただきます。

一番の難易度は、やはりデザインを替えても着心地を保つことです。

せっかく理想のデザインが思い浮かんでご依頼いただいても、届いた洋服の着心地が悪ければ、また着なくなってタンスの肥やしになってしまうでしょう。

そうならないよう、細心の注意を払い、出来上がったら都度都度、袖を通してみたり、着丈の落ち感を確認したり、ゆっくり慎重に進めていきました。

微妙に毛皮が足りなかったり、逆に余ったりと、本体の見頃の分量を見極めながら進めていきます。

無理に合わせようとすると、洋服は立体ですので、そのまま素直に表情として現れます。

その洋服がどういう落ち感を求め、また毛皮もどうしてもらいたいのか、じっくり探りつつ完成を目指すのが、ニィニのリメイク術です。

粘り強く向き合わせていただいた甲斐があり、素敵に仕上げることが出来ました。

お客様からも喜びの声をいただき、ニィニ一同心から嬉しくホッとする思いでおります。

ご希望の胸ポケット、袖口にはムートンをも付けさせていただきました。

制作の際、なかなか思うようにいかなくつらい時は、お客様の喜ぶお顔やお声を想像しながら、私たちは完成というゴールに導かれます。

今回もリメイクを通し、アトリエ一同いろいろ大切なことを学ばせていただきました。

お客様には心より感謝申し上げます。

本日もここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。

明日の投稿も、是非お楽しみくださいませ。

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