NINI

お越しいただきありがとうございます。

「捨てないアパレル」を目指しております(株)ニィニ、代表取締役、デザイナーの保坂郁美です。

 

昨年、私の体調不良によりこちらブログの投稿が滞ってしまい申し訳ございませんでした。

 

その間神様から思いがけずいただいた時間の中で、今後目指す「捨てないアパレル」事業の具体的な方向性や、また普段お客様にご提案していたことを自分自身に置き換えて考えてみたり、いろいろと立ち止まって考える機会とすることが出来ました。

 

そういう経緯から、昨日から「捨てないアパレル」の原点をご紹介させていただいております。

 

【捨てないアパレルを繋ぐということ・その2】

第二回目は、(株)ニィニ創業者である母、専務の創業前のものづくり、「ムムコーボボ」についてお話しさせていただきます。

 

「ムムコーボ」とは、当時専務が会社を立ち上げる前に作ったブランドでして、そのお話についてご紹介させていただきます。

「ムムコーボ」は、漢字にすると「無無工房」になりまして、何も無いところから良いものを作る工房という意味を込めてブランド化していきました。

それは、周りにある素材を活かした言わばリメイクした商品が中心でした。

時には着なくなったジーパンを工夫を凝らし可愛らしいポーチにリメイクしたりしていました。

専務は常に周りにある素材をリスペクトし、それをリメイクし、再びお客様に提供するスタイルを楽しみながら製作していました。

まさに、(株)ニィニは、立ち上げ前から、「捨てないアパレル」を実行していたと言っても過言ではないかと思います。

 

当時販売先はどうしていたかと言いますと、それが面白いのです。

まだその頃、私は幼稚園生、更に3つ下の妹がいたものですから、なかなか外に出て営業することが出来ませんでした。

 

そこで、お化粧品を自宅訪問してお売りしていた方にお願いして、商品をお売りしてもらっていたそうです。それが、可愛らしいと評判でよく売れたそうです。

 

話は飛びますが、母の実家は、タイヤを修理、製造、販売する商売をしていました。当時先見ある母のお父様、所謂私の祖父は、戦後直ぐにタイヤを販売する商売を始め、大成功を収めた方でした。

 

母がまだ幼い頃は、お手伝いさんや方公する方が頻繁に家を出入りするなど、それはそれは活気あるご実家だったそうで、まさに映画「三丁目の夕日」の世界そのものだったようです。

その長女として生まれた母ですから、商売の素質は充分に備わっていたと、言えるのでしょう。

 

今回、私が病気を患い自宅療養を長く強いられる中、ふと身辺整理がしたくなり出てきた、当時の一品に巡り合いました。

それはそれは、懐かしく幼い自分にタイムスリップしてしまったかのようでした。

 

2018年を皮切りに必死で、「捨てないアパレル」を唱えて来ましたが、なんだ既に原点はもうここにあり、ニィニの土台はしっかりそのDNAが染みこんでいるんだと、あらためて実感し、嬉しくも感慨深くなりました。

 

今、アトリエでは新しいリメイクの参考サンプルが続々と出来て参りました。

その制作は、アトリエ全体に「捨てないアパレル」の精神で満ち溢れ生き生きしています。

 

いろいろな考え方と、提案の元、アパレル業界は今なお切磋琢磨していますが、ニィニも独自の「捨てないアパレル」事業をこれからもチームで高めていきたいと強く思っております。

 

本日もここまでお読みくださり、誠にありがとうございました。

明日も「捨てないアパレル」の原点のお話をさせていただきますので、どうぞお楽しみくださいませ。

 

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