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お越しいただきありがとうございます。

「捨てないアパレル」を目指しております(株)ニィニ、代表取締役、デザイナーの保坂郁美です。

 

昨年、私の体調不良によりこちらブログの投稿が滞ってしまい申し訳ございませんでした。

 

その間神様から思いがけずいただいた時間の中で、今後目指す「捨てないアパレル」事業の具体的な方向性や、また普段お客様にご提案していたことを自分自身に置き換えて考えてみたり、いろいろと立ち止まって考える機会とすることが出来ました。

 

そういう経緯から、本日から金曜日まで「捨てないアパレル」の原点をご紹介させていただきます。

 

【捨てないアパレルを繋ぐということ・その1】

本日第一回目は、専務であるお母様、所謂私の祖母について語っていきたいと思います。

 

母方の祖母は非常に器用な人で、和裁、洋裁、特に編物が得意な方でよく家族や親戚に編んではプレゼントしていたようです。

祖母は60歳という若さで亡くなりましたが、その後祖母の編物は母を通して私の元にもやって来ました。

当時私は高校1年生でしたので、まだ着こなすまでに至らない年齢と考え、大切に保管していましたが、初めて見た時から祖母のデザインセンスには目をみはるものがありました。

今回の病気をキッカケに自宅療養を余儀なくされる中で、あらためてニィニの原点の一つには祖母のセンスが間違いなく反映されていることに気づかされる出来事がありました。

そういう経過の中、無性に身辺整理がしたくなり、その時あらためて祖母のセーターと対面したのです。

久しぶりに再会した祖母の手編みのセーターが、今の私に何か大切なことを語りかけてくれている想いがし、何とも言えない安心感を感じました。

そんなことがあり先日、自分がデザインした洋服とコーディネートして祖母のセーターを数年ぶりに身に付け、出社しました。

専務である母は、それはそれは懐かしみ喜んでくれました。またスタッフもお客様も、とても素敵と褒めてくださり、きっと祖母も喜んでくれたに違いありません。

 

翌日、そうだ!と母が、当時祖母が大切にしていた編物の本を出して来ました。

それは、母の実家を整理している時に出て来た祖母が実際に読んでいた編物の雑誌でした。「これこそ私たちの宝物だわ!」と、あらためて専務と当時の祖母の話に花が咲き、語り合いました。

写真の雑誌はほんの一部です。傷んでしまっているものもあったので、全部は持ち帰ることは出来なかったようですが、50刷ほどは自宅に保管しています。

 

編物が大好きで得意だった祖母のDNAは、同じく器用な専務である母にもしっかり受け継がれています。

 

私はというと、編物は全く得意ではありませんが、祖母が残してくれた本と編んでくれたセーターを通して、今後のデザインに専務の力を借りて反映していこうと思います。

 

今回は、「捨てないアパレル」の原点を祖母の思い出と共にご紹介させていただきました。

この度も、ここまでご覧いただき、誠にありがとうございました。明日も引き続きご紹介させていただきますので、お楽しみくださいませ。

 

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