NINI

おはようございます。

ニィニのデザインをしております保坂郁美です。

今日も朝から空が青く澄み渡り、大変気持ちがよくパワーをもらう思いであります。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

最近、欠かさず毎日ブログを投稿しています。

その理由はある方のブログ講座で勉強したことがきっかけです。

ニィニのお客様であり、ブログ講座の先生でもある宗像陽子先生に、本腰を入れてブログの大切さと書く心構え、また会社や自分自身をより多くの方に知ってもらう良きツールだということを教えて頂きました。

ブログ講座をする先生が世の中に山ほどいる中、ニィニが何故宗像さんを選んだのか。

それには大きな理由があります。

それは、相手の背景を瞬時に見抜き、追い詰めてまでも徹底的に弱点を磨き上げるスタイルに感銘を受けたからです。

ニィニのものづくりに似た、本質的な価値観に限りなく近いものがあり、信じて付いていこうと思った次第です。

私の弱点は、「しゃべり言葉」と「書き言葉」が混同し、読みづらい点を強く指摘されました。今もなお修正中であり、なかなか出来ません。デパートや店内で接客する丁寧な喋り方が日常化し、思った以上に直りません。

これを払拭すべく、次回マンツーマンで徹底的に指導頂きます。大変楽しみです。

  

私事で恐縮ですが、今現在肩書きはニィニのデザイナーですが、次期代表取締役候補です。

代表を取る立場になれば、日常で指摘を受けることは非常に少なくなり、当然ながら最終的には全て自己判断の元経営をしていくことになります。

ですから、この機会は私にとっては幸運なことで、大変嬉しいのです。

進む道が決まっても、そこまで辿り着くには人それぞれ、無数の方法が存在します。

だからこそ、何をツールにすべきか。

そこに重要性を感じています。

人は、言ってもらえるうちが花です。

バンバン鍛えて頂きたいです。

ニィニをしっかりした会社に導くべく、自分を律し励みます。

宗像陽子先生のブログ講座は、大変人気で講座は直ぐに満員御礼になります。

興味のある方は、迷わずお申込みくださいませ。

共に未来を切り開きましょう。

https://profile.ameba.jp/lifecareerrainbow1208

 

また、ニィニ主催、10月19日土曜日に目黒にあるお寺、蟠龍寺にてファッションショーをします。こちらも是非お越しくださいませ。

10月19日土曜日、目黒蟠龍寺にて開催。

第1部、11:00〜15:00第2、16:00〜20:15

参加、8,000円

https://tsuku2.jp/events/sp/eventsDetail.php?ecd=07021091480912

おはようございます。

ニィニのデザインをしております保坂郁美です。

金木犀の優しい香りが仄かに街を包み込み、朝から幸せな気分になります。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日は、ヴィンテージ(Vintage)生地のお話をさせて頂きます。

そもそも「ヴィンテージ生地」とは、どういう生地を示すのか。

この定義は結構曖昧なものがあるようで、大体30年以上経っている物をヴィンテージ生地として扱って間違いないのではないかと言われています。

ヴィンテージは、ただ古いだけでなく、年月を経て程良く味わいがでたものであり、素材として完成度が高く、価値が高い年代物の生地を言います。

ただの古い生地と混同されがちですが、「ヴィンテージ」という言い方をする場合は、歴史的価値がある場合が多く、ユーズド(古着も含め)と一線を画し、主に、1970年以前のアイテムを指します。
   

当然、当時と今では物価や労働賃金など違いますので、手間がかかりすぎる上質な物も、現在では考えられないコストで生産されていた生地も存在しています。そして何より、今では見られない華やかな色や柄、質感、そして経年による雰囲気や味わいといったものがあり、今でもなお私たちを魅了し続けます。

ニィニは以前、高級ヴィンテージ生地を提案されている方とコラボイベントで、お客様に洋服を制作させて頂いたのですが、当時の生地のレベルの高さに驚きました。

昨今アパレルが提案する生地は、全体的にレベルが低くく選ぶのに苦労しています。

値段の割に、生地の厚みは薄く、プリントの種類も狭まっています。

そのような中、3050年前に生産していた素材は非常に魅力的です。

生地は上質で肉厚、かつ施されている刺繍やプリントなどの加工には目を見張るものがあります。

    

今生産された素材を全て否定はしませんが、それでも時代に媚びる、何とも言い難い寂しさを感じます。

新しいものを追い求めることに囚わた、アパレルの哀しい現状を突きつけられた想いになります。

地球の恩恵の元、持てる技術と感性で生み出された素材を一時の価値観で、意図も簡単に手放す私たち。

ニィニは「今」だけに囚われず、「良い」と思えた素材とデザインで洋服を作りたいと考えます。 

 

今日も、ヴィンテージ生地を積極的に提案し、丁寧なものづくりを発信できるよう、そして皆様にもその価値を少しでも知って頂るよう、ニィニスタッフ一同精一杯精進して参ります。

おはようございます。

ニィニのデザインをしております保坂郁美です。

今日も爽やかな空が広がり幸せな気分でスタートが切れます。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

今日皆様が着ている洋服にボタンは付いていますか?

そのボタンはどうですか?お気に入りですか?

たまに、このボタンじゃなきゃもっとこの洋服良いのにな〜…と、ガッカリしながら仕方なく着ている洋服ってありませんか?

そう、ボタン1つで洋服の印象はガラリと変わってしまいます。

   

どんな素敵なデザインであっても、どんなに丁寧な縫製で仕上げても、付いているボタンがどこにでもあるプラスチックボタンであると、洋服の価値がガタンと下がります。

いわば、ボタンは、「ブランド宣言」に値する、「ブランドの顔」になるのです。

 

しかし、残念ながら昨今アパレル業界全体低迷が続き、ボタンを筆頭に良い付属品がありません。

付属品メーカーも在庫を抱えることが困難な状況にあり、少し凝ったボタン、ファスナーなどは受注生産になります。生産期間は長いもので1ヶ月かかります。

こだわる洋服を作ろうとすればするほど付属品を揃えるのに、非常に苦労しています。

そのような中、7年程前ニィニは一念発起しオリジナルボタンを作りました。

      

誰もが知る海外高級ブランドのボタンを作り続けているボタンメーカーに、運良く出会い発注が叶いました。

オリジナルといっても金型は当時のものを使わせて頂き、色をオリジナルにさせて頂きました。

正確にいうと、良き時代の復刻版です。

とにかく、素晴らしく丁寧に作って頂きました。

感動しました。

特に、裏側の作りは圧巻です。

まさに、ジュエリーそのものです。

ボタン1つで、洋服の顔がバチン!!と決まった瞬間は、デザイナーとして心踊ります。

まさに、洋服に命が吹き込まれた瞬間を見る想いです。

      

今日は新作のトワルチェック(次回、トワルについてきちんとご説明しますね。)です。

ボタン選びも楽しみです。

新作出来ましたら、こちらでもお披露目させて頂きます。

今日も、ニィニスタッフ一同精一杯精進して参ります。

どうぞ、新作お楽しみくださいませ!

おはようございます。
ニィニのデザインをしております保坂郁美です。
今日も清々しい空が広がり、気持ちの良い休日です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回のファッションショーは、目黒にある蟠龍寺で開催します。
如何して、ファッションショーをお寺にしたのか。
単に、着物をリ.デザインした和テイストな洋服を煌びやかなショーにするためではありません。
職人が精魂作り上げた着物を、形を変えてまでも縁ある家族に長く着てもらえたら…。
ショーを通して、「モノとコトとヒトの輪廻転生」を象徴する場としてお寺で表現したかったのです。
職人、家族、着物の魂を浄化し、新しい時代と共に形を新たに生き続ける…。
そんな想いがこのショーには込められています。

 

お世話になります蟠龍寺さんは、浄土宗寺院の蟠龍寺は、霊雲山称明院と号します。慶安元年(1648)に開創した称明院を、増上寺の霊雲上人が宝永6年(1709)に霊雲山称明院蟠龍寺として改名再建、歴史あるお寺です。境内の岩屋弁天は、山手七福神の弁財天となっています。

弁天様は芸能の神様です。
この場で表現できる意味を益々感じ、ニィニは嬉しくなりました。
また、ここ近年神社やお寺がアートの場として多く活用され始めて来ています。
今あらためて、日本のアートの場の見直しが盛んになされています。
本来、古来日本の祭り事は全て神社やお寺にで行われていました。
明治以降日本に西洋文化が入り、同時に西洋美術も流れ込み、アートと呼ばれる一切のものは美術館という特別な場に移り、日常とアートが切り離されました。


その為、アートは特別な存在として認識され始め、本来人々に身近であった神社やお寺という憩いの場を遠ざけてしまいました。
今や、神社やお寺は主に、家族の祝い事や、もしくはお葬式、はたまたお願い事をする時くらいしかにしか行かなくなってしまいました。

神社やお寺は、本来人々の日常を支えていた日本伝統古来から、生きる上で大切な場であり、アートを楽しむ場でした。
アートとといって、ピンと来ないかもしれませんが、当時でいうと獅子舞や伝統演劇(お祭り事で、町の人が演じ披露する歌舞伎など)は神社やお寺で行われ、表現の場としても活用されていました。


ですから、ファッションを表現する場としてはとても最適な場なのです。
このこともより多くの方に知ってもらい、楽しみながら歴史を噛み締めつつ、何かを感じ取ってもらえたらと、ニィニは考えています。
今日はニィニのアトリエはお休み頂いておりますが、明日からまたスタッフと共に邁進して参ります。

この度のファッションショー、ご興味ある方どうぞお気楽にご参加くださいませ。
是非、共に何かを感じとり未来を駆け抜けましょう。

10月19日土曜日、目黒蟠龍寺にて開催。

第1部、11:00〜15:00第2、16:00〜20:15

参加、8,000円

https://tsuku2.jp/events/sp/eventsDetail.php?ecd=07021091480912

おはようございます。

ニィニのデザイナーをしております保坂郁美です。

今日も過ごしやすいお天気で秋を感じ、幸せな気分でおります。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

NINIは創業37年、法人設立27年、 その後14年前よりオリジナルブランド「elevemumu~エルベムム~」を立ち上げ、自社店舗にて全てセミオーダー対応でお客様一人一人の要望に丁寧にお応えさせて頂き洋服を制作しております。

しかし、ここ7年前よりニィニは着物を洋服にする事業にも踏み切ります。

それは、どうしてなのか。

今日は、そんなお話をさせて頂きます。

7年程前、突然お客様が着物をお持ちになられ、

「これ、どうにかしてお洋服にできないかしら」

と、相談がありました。

アパレル業界に長くはいますので、できないことはないと思いましたが、やはり着物と洋服は全く違います。作家ものですと当然手織りものもあり、素材は天然、染めは手染めです。洋服地と比べ、手織りはしっかりしているので縫製ミスがあるとミシン目が取れないほど跡が付きます。

その上、着物は横幅約37㎝、最長約12.5mと制約があるので、着やすい洋服に仕立てるにはいろいろと技術とセンスが問われます。

  

更に、高価な一点物の着物になると、美術品同様何百万円もします。

何か間違えがあっては取り返しがつかない、非常にリスクの高い仕立てです。ですから、お話頂いた時は丁重にお断りさせて頂きました。

しかし、お客様からお話頂く度に心に残ります。

「母の着物見ていると懐かしいのよね。捨ててしまうのは寂しいわね。」

お客様にとってみれば、着物はただの物ではないのではないか…。

私たちは、そのことに次第に気付いていきます。

着物は、ご家族の楽しい時間がぎゅっと詰まった大切な想い出そのものだということに…。

一念発起し、今まで培ってきたニィニの技術を集結して、着物を洋服に、時にはバックに甦らせ、まさに手放されようとしているご家族のもとに、スタイル新たにお届けする事業に踏み込みました。

それは、想像以上に大変な取り組みでしたが、お渡しする時のお客様の驚きと喜びになられる姿が、いつしかニィニの喜びとなっていきました。

また、お預かりした着物を通して、あらためて日本文化の技術や造形の奥深さに触れ、スタッフと共に感動し、「捨てないアパレル」を築く大きな原動力となっていくのでした。

この度『未来を選び取る消費』と称したファッションショー、ニィニコレクションは、モデルは全てダンサーです。

それは、何故か!

今回のファッションショーは、着物を洋服に変えた提案です。

これはただ単に「洋服になって素敵でしょ。綺麗でしょ。」のショーではなく、まさに今手放されようとしている着物を、再び家族に長く愛されるアイテムに蘇らる「最愛の家族の物語」になります!

着物と家族の想いをコンテンポラリーダンスで表現します。

10月19日土曜日、目黒蟠龍寺にて開催。

第1部、11:00〜15:00第2、16:00〜20:15

参加、8,000円

https://tsuku2.jp/events/sp/eventsDetail.php?ecd=07021091480912

 

おはようございます。

ニィニのデザイナーをしております保坂郁美です。

今日も秋晴れが広がり、晴れ晴れした気分になります。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

突然ですが、『SDG s』という言葉を知っていますか?

『SDGs』とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。

そして、17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

ニィニはその中の12項目、『つくる責任、つかう責任』に注視したものづくりを目指し、今日も洋服を制作しています。

そのような中、ある方からSDG sについてオランダが今非常に熱い!と聞き、居ても立っても居られなくなり、今年6月オランダDen Haagに行って来ました。世界が何処に向かおうとしているのか。テレビなどのニュースではなく、リアルにこの目で見て確かめたかったのです。

    

 

ある方とは、トランジションデザイナー三浦祥敬さんです。

1991年佐賀のお寺生まれ、京都大学総合人間学部卒後、現在は、持続可能な社会へのトランジション(移り変わり)や日本の伝統文化をリサーチしており、日本に長く続いてきた伝統的な智慧を次世代につないでいく活動を行っています。また持続可能な継承のあり方を探求・実践する当事者のコミュニティ「Sustainable Succession Samgha(サステナブル・サクセッション・サンガ)」を運営しています。僧侶・松本紹圭氏との共著に『トランジション 何があっても生きていける方法』(春秋社、2019)があります。

彼と現地で落ち合い、オランダハーグで行われたSDGsに即したイベントに参加しました。

吹けば飛ぶような零細企業が、何故ここまでするのか。

日本のものづくりの現場が、貴方の知らないところで、追い詰められているのです。

日本で流通する衣料品の国産比率はわずか3%に満たない所まで来ています。産地が老齢化し、コスト低減圧力で疲弊する中、官民が国産ファッション復活へと動き始めています。今、認証制度による販売促進や、IT(情報技術)を活用したデザイナーとのマッチングが活発に行われています。ニィニも志し高くブランディングする若きブランドの立ち上げを後押しする縫製の手伝いもしています。

オランダに行きいろいろ見聞きし、少なからず現地でしか感じられないことを経験しました。

 

 

    

観て聴いたことは、日本でも伝える義務があるのではないかと考えます。

6月に開催されたSDGs に即したオランダ・ハーグでのイベント「Border Sessions 2019」についての報告および持続可能な生き方や社会を作っていくため、この度のファッションショーイベントで三浦祥敬さんに基調講演もして頂きます。

未来を選び取り切り開くのは、今生きている私たちです。

共に未来を駆け抜けていけたらと、今日もニィニはスタッフ一同洋服制作に邁進して参ります。

 

是非ご興味ある方、この度のシンポジウムにご参加ください。残席残りわずかとなりました。良きご縁を楽しみにお待ちしております。

10月19日土曜日、目黒蟠龍寺にて開催。

第1部、11:00〜15:00第2、16:00〜20:15

参加、8,000円

https://tsuku2.jp/events/sp/eventsDetail.php?ecd=07021091480912

おはようございます。

ニィニのデザイナーをしております保坂郁美です。

今日も清々しい青空が広がり、朝から気持ちが良いです。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

今日、出勤する時、またお出かけや買い物などで家を出たとき、最後に必ずしたことは何だったか覚えていますか?

自分を鏡に写し、身だしなみのチェックをしませんでしたか?

その時、全身の前と横を確認しても、自分の後ろ姿を確認したでしょうか。

皆様、意外と油断している自分の後ろ姿…。

実は相当、チェックされています。

思い浮かべてください。

通行中、自分の前にいる人の後ろ姿を何気なしに見ていませんか?

電車待ちしているホームで、前にいる人の後ろ姿を眺めていませんか?

仕事場などで人前で話している人がいたら、意外と後ろ姿を目で追っていませんか?

そう、人は無意識のうちに自分以外の人の後ろ姿をチェックしています。

  

姿勢や体型や身だしなみや着こなしなど、意外と人は後ろ姿で判断しているのです。

では、美しい後ろ姿を演出する為には何が大切と思いますか?

それは、自分の身体にあったサイズの洋服をちゃんと着ているか、そこにあるのです。

街でたまに見かけませんか?

合わないサイズのジャケットやトレンチコートの後ろ姿を。

どんなに前から見た時綺麗でも、後ろ姿がミスマッチだとガッカリしませんか?

それだけ、後ろ姿の印象は重要なのです。

ニィニが洋服を作る時、一番こだわるのは実は後ろ姿のライン作りです。

プリンセスラインを極力あしらい、立体的な綺麗なラインを作ります。

    

洋服の良し悪しも、ここで決まると言っても過言ではないほど重要なポイントの1つです。

自分の後ろ姿に自信が出来ると、不思議と背筋が伸び、姿勢も良くなります。

今日、貴方の後ろ姿はどうですか?

自分の後ろ姿を、知らないところでチェックされているとは思いもよらなかったのではないでしょうか。

是非、明日の出勤やお出かけの際にはお気をつけくださいませ。

洋服は着飾るだけの存在ではなく、貴方をより良く演出する一番身近で、一番簡単な方法です。

次に洋服を選ぶ際には、必ず後ろ姿をチェックしてから購入されることを、ニィニはオススメ致します。

今日もまた、後ろ姿を意識した洋服作りにこだわり、ニィニスタッフ一同励んで参ります。

 

おはようございます。

ニイニのデザイナーをしております保坂郁美です。

今日も気持ちの良い秋晴れになりました。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日、素敵なご縁を頂きジャズピアニストをされている鈴木真奈様から、完全フルオーダーのドレスの依頼を頂き制作しました。

「完全フルオーダー」とは、一体どういう提案か。

今日は、そんなお話をさせて頂けたらと思います。

「完全フルオーダー」は、一から何も無いところから提案する洋服です。

お客様の要望を徹底的に聞き、イメージを一緒に膨らませていきます。

具体的なイメージがない時は、雑誌の写真などを参考にデザインを詰めます。

普通殆どの方は、何も無いところからイメージすることは出来ませんので、写真でイメージを擦り合せるのが非常に効率が良く、提案の方法によく用います。

「大体こんな感じかな?」とイメージが固まると、絵を描いて細かな提案をします。

  

同時に「素材はこんな感じにしたい。」に近い素材を幾つか提案して具現化します。

この時、一番大切にしていることは着やすさの提案です。

どんなに面白いデザインを思い付いたとしても、着やすさをないがしろにすると、いづれタンスの肥やしになる洋服に繋がります。

ついつい着たくなる洋服は、着やすい工夫がそこここにされています。それをどうさりげなくデザインに落とし込めるか。これこそ、デザイナーの腕の見せ所です。

今回の提案は、ピアノ演奏の際に着るドレスです。

見栄えはもちろんのこと、演奏にストレスなく集中出来る着心地を提案しなくてはなりません。

当然、シーチングでしっかり仮縫いをします。

    

今回、とても苦労したところは綺麗なバストを作り込むことでした。元々非常にスタイルがよろしい方なのですが、それでもドレスはバストラインには気を遣います。

それを作り込む工夫の1つに、市販のブラジャーを加工し、内蔵しています。加工しやすいブラジャー選びにも四苦八苦しました。

  

シーチングでの仮縫いを経て、今度は本番の生地で仮縫いをしていき、着心地を確認します。

デザインポイントに右肩を出した演出をしているため、透明なブラジャー紐で固定をし吊るしています。ですが、なかなかジャストな位置を見極めることが出来ず、完成後も何度か修正させて頂きました。

その甲斐あって、とても着心地の良いドレスに仕上げることが出来ました。

  

先日、鈴木真奈様のジャズコンサートに行って来ましたが、非常に素晴らしい演奏でした。

また、とても綺麗に着こなして頂き感激しました。

鈴木様からも

「紐を直してくれたおかげで、とても演奏しやすくなりました。」

と、お声がけ頂きホッと安心しました。

少々値段がかかっても完全フルオーダーが求められる理由は何処にあるのか。

あらためて、気付かされます。

世界にたった1つ、オンリーワンのドレスを身につけられる嬉しさはもちろん、自分だけが感じることが出来る着心地の良さ、そして安心感にあるのだと、…そこに完全フルオーダーの価値があると感じます。

ニィニは今日も、それぞれのお客様に寄り添った洋服を作りを、スタッフ一同精一杯丁寧に取り組ませて頂きます。

 

おはようございます。

ニイニのデザイナーをしております保坂郁美です。

今日も朝から良く晴れて清々しく、気持ちもすっきり嬉しくなります。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

ニイニは毎年、近くの小学2年生が社会科見学の授業で来社、アトリエを公開しています。

一枚裁断機という大型の機械を動かすと、皆んなその迫力にびっくりして歓声が上がります。ハート型や星型を切り抜いた生地や、その場で縫ったコースターをプレゼントしたり、ものづくりの楽しさを体験してもらいます。

  

しかし、思うのです。

2年生では早すぎる!…と。

去年秋、痺れを切らして小学校校長先生に直談判させて頂きました。どうか高学年に来てもらえないかと。

このままでは、日本のものづくりが駄目になる!その想い1つで、真剣に提案しに行きました。

世界はものづくりで出来ていることを、もっと教育の現場にリアルに発信していかなければ、日本のものづくりは次世代に繋ぐことは難しいとお話させて頂きました。

その後小学校だけに留まらず、中学の教頭先生、また近所にある某有名私立高校の校長先生にも直接会いに行きお話させて頂きました。

 

これには、いくつかのキッカケがあります。

その1つに、去年より決意し実行した連続シンポジウム『未来を選び取る消費』を主催したこにあります。

適当な消費が、どれだけ世界を変えてしまうのか!ものづくりをしている人間が本気で声を上げることで、皆様に考えるきっかけを提案したかったのです。

世界の仕組みを変えることは難しくとも、1人1人がきちんと考えて行動すればそもそもの仕組みは自然に変えることが出来るのではないか…。その想い1つで、主催を決意しました。

  

実現するまで想像を遥かに超えた大変さに、押し潰されそうになりました。

それでも、諦めずに前に進んでいくとある考えに辿り着くのです。

それは、教育の大切さです。

大人に、今更社会理念を見直そうと説いた所で多寡が知れた反応で終わるのが現実です。

では、何処で説こくことがベストなのか。

それは、教育の現場!

これから社会に出る、子供たちなのです。

ものづくりの現場を知って感じることで見えてくる、まさにローマは1日にして成らず‼︎を知ってもらいたいのです。

作ることの大変さ、職人の尊さ、モノを作り続ける環境維持にどれだけの費用がかかるか、まずは知ってもらいたいのです。そして、何か感じてもらいたいのです。

人の人生を変える権利は誰にもありません。

変えることを選べるのは、自らの行動にしかないのです。

それをせめてこれからの子供たちに、知って感じてもらいたいのです。

この想いが叶い、今年春小学5年生の児童全クラス社会科見学の一環で来てくれました。

  

どうして実現したのか。

去年突撃訪問してお話させて頂いた、某有名私立高校の校長先生が後押ししてくれたのです。

実は、去年開催したシンポジウムにその校長先生が来てくれたのです。

来社した子供たちの目は、一生の宝物です。

もう、5年生となれば精神年齢は大人に限りなく近くなります。

その子供たちが、真剣に聞いて感動してくれたのです。

後日、沢山の感想文を戴きました。

    

涙が溢れでました。

ニイニの挑戦は、始まったばかりです。

続けることが大切なのです。

だから今年もやります。

「未来を選び取る消費」シンポジウム。

目黒にある蟠龍寺というお寺で、やります。

是非、お越しくだしいませ。

10月19日土曜日、目黒蟠龍寺にて開催。

第1部、11:00〜15:00第2、16:00〜20:15

参加、8,000円

https://tsuku2.jp/events/sp/eventsDetail.php?ecd=07021091480912

おはようございます。

ニイニのデザイナーをしております保坂郁美です。

連休最終日、皆様いかがお過ごしでしょうか。

ニイニは、老舗着物メーカー本店、鈴乃屋の展示会も最終日になります。

楽しくご提案出来るよう精一杯励んでおります。

 

  

お陰様でニイニは、創業37年、法人設立27年、今日まで様々なことをお勉強させて頂き今に至っております。

今更ですが、本当に良い洋服づくりを目指すならば、自分以外のつくり手を心から信頼するところから始まると考えています。

どんなに素敵なデザインがひらめいても、どんなに素晴らしい商品企画を考えても、しっかりしたチームを作らなければ世の中に送り出すことは到底叶いません。

基本、アパレルは分業制なのです。

企画チーム、デザインチーム、パターンチーム、生産管理、裁断チーム、縫製チーム、まとめチーム(ボタンつけなど)、プレス(アイロン仕上げ)チーム、検品チーム、販売チーム、宣伝チームなどなど、それに特化したスペシャリストで構成されます。

  

もちろん、完全オーダーメイドでお一人でされている方もいらっしゃいますが、洋服を量産するとなると話は別になります。

ニイニはそのどちらも出来る環境にあるので、アトリエ内のコミュニケーションが必須です。

毎日、朝礼はしっかりします。

1日、幾つものメーカー様の案件を同時進行でする他、個人のオーダーも受けますので、仕事を組み立てるのは本当に大変です。

どんなにしっかり朝礼をしても、直後に仕事内容の指示がガラッと変更することはざらです。

どのような仕事もそうですが、相手ある仕事は予期せぬ連絡が入ると、根底から予定がひっくり返ます。

それを個々で瞬時に軌道修正し、チーム編成をどうスムーズに出来るか。

良い洋服づくりが出来るかどうか、この瞬間に分かれるといっても過言ではありません。

  

効率性を上げつつ、商品レベルを上げるとはどういうことかを認識し、素直に対応して実行する。

これは個々の能力の問題に尽きるといったらそれまでですが、やはり一番は積極的なコミュニケーション!

時には、メーカーさんの出荷と個人受注の裁断など、同じテーブル上で同時進行で動くことがあります。

様々な資材が混然一体の中、アトリエ内は所狭し、ピリピリしながら場所の陣取り合戦的な感じで仕事をします。

そんな中、明るい声がけが何よりも場を和ませます。

「ごめんなさいねー!もうすぐ終わりますから」

「いえいえ~、狭いですよね!ほら、これどかしましたから広く使えますよ。」

とか…

「間もなく終わるので、私もプレス入ります!」

「助かる!よし、これを1時間で終わらせよう!」

など…。

これこそが、ターニングポイントかと思います。

一筋縄なことでは当然ないのですが、それでもお客様によりベストな納品を目指したい!

そこに、一人一人どれだけこだわれるか。

ニイニも、更にレベル高いものづくりチームになれるよう、今日も一丸となって精進して参ります。

 

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