NINI

お越し頂きありがとうございます。

「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

今朝も新作取り掛かり、専務と縫製のチーフが細かな詰めをしています。

洋服ができるまでの、実際の様子知ってもらえたらと少し動画撮りました。

どうぞご覧くださいませ。

↓↓

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その後、直ぐに縫製にかかります。

先程の打ち合わせ、一度縫製したものを一部やり直すためのものでした。

良くなければ、直ぐに縫製をストップして躊躇なく縫製し直す。

これこそ、余計なサンプルを作ることなく「捨てないアパレル」に繋がるのです。

とても面倒な作業ですが、とても重要な作業です。

今日にはこちらのサンプル完成して、午後にはデザインチェック入ります。

こんなに正確に、スピーディーなものづくりが出来る環境はとても珍しいと聞きます。

この環境に感謝して、今日も全力でものづくりを楽しみたいと思います。

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

只今、新作制作に取りかかっています。

通常、新作制作するにあたり2〜3回は作り直していきます。

ニィニだけではなく、世界中どこの店頭に並んでいる洋服はその工程を踏んでいきます。

2〜3回作っても、店頭に並ぶのは完成品のみ。2〜3枚のサンプルは処分の対処になります。

「捨てないアパレル」を目指すニィニは、その回数を少しでも減らそうと、デザイナーである私ができる限りその場に張り付き、変更が生じればすぐに対処してもらえるよう、サンプルを1枚でも減らすことを目指します。

ですので、基本新作の裁断はニィニでは私が担当します。

裁断の様子を動画にしました。

↓↓

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裁断いている中でも、素材の不一致を感じることが多々あります。合わないな、と感じたらその場ですぐに変更します。

また、柄の出方でも洋服の印象は大きく変るので、慎重に判断し裁断していきます。

裁断までは担当しますが、縫製はベテランチーフが担当します。

やはり、縫製に入る時が一番ソワソワします。

縫製している動画

↓↓、IMG_8445

着心地の良いデザインか、否か、縫製する中で直ぐにわかります。

ステッチを表に出すか、出さないか、出来上がりの見た目にはさほど気になりませんが、着心地に大きく影響します。

ですので、ちょっとした工程に入るときも、縫製チーフから細かく確認の声がけが入ります。

そのおかげで、とてもスムーズに新作が進むので大変助かります。

フリンジを作っている様子の動画

↓↓

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このような環境で、洋服作りが出来るのは日本でも非常に少ないです。

この環境を生かして、無駄な工程を見極めて今後も「捨てないアパレル」をモットーに丁寧に洋服を制作していきます。

 

 

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

この度、お客様のご希望によりリメイクのアーカイブ冊子を作ることになりました。

ニィニのこれまでのリメイクを発信する上で、やはりリメイクにかける想いをきちんとお伝え出来たらと思い、漫画も描かせてもらいました。

快くご承諾頂きましたお客様のリメイクの事例も、いくつかご紹介させて頂きます。

約一年近く、丁寧に構成まとめてきました。

細かな構成のつめはこれからなので、もう少し印象変わるかと思いますが、間も無く完成し、印刷に入ります。

今から出来上がりが楽しみです。

完成しましたら、またご報告させて頂きます。是非、お楽しみくださいませ。

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、デザイナーの保坂郁美です。

昨年に続いて、総合出版社ミスターパートナー社」が出版している『令和のブームはこれだ! 2022』に、昨年15回キッズデザイン賞受賞した双子織キッズトラックジャケットが掲載されました。

2018年年末から、怒涛の開発から4年目にしてこのような形で皆様にご報告出来ますこと、ニィニ一同嬉しく思っております。

今後の大きな課題とすると、やはり高価格、上代78,000円(税抜価格)ということです。

今後も改良を重ねて、少しでも手に取りやすい身近なスポーツウェアにして、地元発祥綿織物双子織の良さを知ってもらえたらと願います。

 

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

この度、お持ちの高級イタリアブランド、VALENTINOのワンピースをリメイクさせて頂きました。

お客様は大変こちらのブランドがお好きで、素晴らしいデザインのバッグや洋服をたくさんお持ちでいらっしゃいます。

お得意様ですので、特別な展示会にお招きされることも。その時に、一目惚れでこちらのワンピースをご購入したそうなのです。

こちらのワンピースは、ファーストと言って、製品化される前の試作品になるのですが実際試作品は知る人ぞ知る、素敵なお品に溢れています。

それはブランド上げて、今季新作を試作していくので、一点にかける試作品金額はそれなりになります。

こちらのニットもVALENTINOの中でも珍しいテキスタイルで、一目惚れしてしまったそうなのですが、家に戻って再度試着すると腕が上がりにくいことが分かりました。

もちろんその場でも試着したのですが、その時は気にならなかったそうです。気分が高揚していると、お店ではなかなか気づかなかったりするものですよね。

「悔しくて、つい袖の山をハサミで切ってしまったわ。だって腕が上がらないんですもの。」

なんとお持ち頂いた時には、高価なワンピースの袖山は無造作にカットされていました。

なんともチャーミングにお話されるので、笑ったしまいました。

「ちょと試着するので、見てくださる?」

試着室から、袖山が裂かれたワンピースを試着して出てこられた様子がなんとも新鮮で素敵に感じました。

「すごく素敵です!

出来ましたら、このカットしたラインをそのままにリメイクしましょう!」

今度はお客様が驚いた様子でしたが、お任せしてくださると心良くワンピースをお預けくださいました。

いざ、これを活かした形でリメイクするのは難易度が高く、一度断念しかけるところまできました。

というのも、そもそもの袖のパターンが非常におかしく辻褄が合わなく、さらに袖のアームを大きくする方法を考えるのに難航してしまったのですが、どうにか袖下の付け位置をずらし付け直す方法をとりました。

また程よく避けないジョーゼットを下にもう一枚あしらい、着やすくしました。

袖山もそのまま位置ではおかしいですので、付け位置を交差させ、発想を逆転しむしろデザインポイントにしました。

また思い切って身幅も出したのですが、ニットが緩やかに斜行していてこれも難航。

雰囲気のある、さらにニット素材にピッタリ合う別の素材を選ぶのにも苦労しましたが、さらにそれをどういうラインにするのか、更に苦労しました。

結局、ボディーに着せたまま立体裁断しつつ、丁寧にラインを作り込みました。

その後の縫製も大変でしたが、その甲斐あって素敵にリメイク完成しました。

あたかも最初からそういうデザインであったかの様に。ニィニのリメイクはまさに、さりげなく寄り添うデザインに落とし込んでいきます。

お客様にも大変喜んで頂き、スタッフ一同ホッと嬉しい気持ちでいっぱいです。

只今、毛皮のリメイクをご依頼、間も無くトワルが上がってきます。

またご報告させて頂きますので、是非お楽しみくださいませ。

 

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

一昨年、2020年最優秀賞受賞させて頂きましたSAITAMA Smile womanピッチコンテストの昨年度2021年の最優秀賞受賞は、アトリエつむぎ川越事務所代表、「きおくあつめブック」提案の田島由衣香さんでした。

https://smile-women-pitch.com/

その際に、微力ですがプロフィール写真や、当日の衣装のお手伝いをさせて頂きました。

また、事業を立ち上げるきっかけのお話がとても素敵で、田島さんのお人柄がそのまま形になった素晴らしい事業です。

そのきっかけは、田島さんのおじいちゃんが亡くなった時のお葬式の時。

おじいちゃんのことをよく知っていると思っていたけれども、あらためて考えてみると、おじいちゃんになってからのおじいちゃんは知っているけれど、おじいちゃんが生まれた時のこと、おじいちゃんが子供の時のこと、学生時代があって、恋愛してその後田島さんのおばあちゃんになった、若い2人の出会いのことなど、殆ど知らないんだと、お葬式の時に気付かされたのだと。

そこから家族の団欒やつながりを形にできたらと、自身の経験を活かして、今回の事業「きおくあつめブック」を考案。

ニィニの「捨てないアパレル」の理念コンセプトと通づる感性を感じ、お話聞いていてワクワクさせて頂きました。

田島さんは、多摩美術大学ご出身でいらっしゃり、横の繋がりもガッチリ、その強みを活かし、全て内製化して行うことで、業界提案価格のなんと、1/10、10万円代を実現にし、只今さまざまななところで紹介されています。

早速、母である専務と父である社長にプレゼントしよう!

家に帰って、今家族の写真をひっくり返しています。

先日、長時間の打ち合わせにも関わらず、丁寧に2人の話を聞いてくださいました。

一冊の本に出来上がると、専務と社長の思い出に家族みんなで寄り添うことが出来るなんて素敵ですね。
今から出来上がりを、楽しみにしております。素敵に出来上ってきましたら、こちらにもご紹介させて頂きます。

是非お楽しみくださいませ。

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

先日高級ブランド、レオナールのスカートを、とても素敵なエコバッグにリメイクさせて頂きましたので、ご紹介させて頂きます。

スカートを初めて拝見した時、とても素敵でしたので勿体ない印象もあったのですが、タンスの肥やしになるくらいだったらと、思い切ってハサミ入れていくこととなりました。

ゴールドの金具のタッセル付きの細ベルトが付いていて、これもエコバッグの飾りとして活かせたらと、頭の中でデザインを想い描きました。

裁断の際の柄出しも、出来上がりに大きく印象変わりますので、慎重に検討して裁断に臨みます。

出来上がると、まさかスカートだったなんて思えないほど、素敵に仕上がることが出来ました。

お客様も大変喜んで頂き、私たちも制作して本当に良かったと、また新たな形になって、お客様とお出かけを共にするエコバッグを想うと、こちらまでウキウキした気持ちになりました。

 

幸せのお裾分けを頂いたほっこりした気持ちになり、リメイクして本当によかったと、ニィニ皆んなで喜ぶことが出来ました。

この度は、本当にありがとうございました。

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

昨日、1/20(木)の日刊工業新聞の社説に、ニィニの取り組みが取り上げられました。
主に工業系の会社経営者様が手に取る業界紙ですが、アパレル事情にも多々触れている、紛れもなく全国紙です。

年間の新聞販売日が約350日ですから、社説は年間350本しかありません。
かつ世相など企業記事ではないものがあると考えますと、社説に取り上げていただける企業などほんの一握りと言われています。
一気に全国紙の社説デビュー、さらに弾みをつけたいと嬉しく思っておりますが、これからも、しっかり地道にコツコツと取り組んでいこうと背筋が伸びる思いです。
↓↓
電子版記事

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/625264

このキッカケを頂いたのは、弊社コンサルタントの秋田舞美先生のお力添えになります。

http://akita-co.jp/
この度も、本当にありがとうございました。

記事としては、近年のアパレル業界の不況とその現状に多く触れられ、ニィニの取り組みは行の記載ではありますが、私は返って嬉しかったです。

何故なら、近年国内のアパレル業界が燦々たる惨状の中、ニィニは独自な歩みで存続している!

それを発信、どれだけ希少価値あるか、認知してもらえるきっかけになれたのでは、と考えています。

只今、国内生産は、2.4%切ろうとしています。

そんな中、昨年末日経新聞の一面に、ワールド、TSIホールディングスなどアパレル大手が、国内の生産回帰を進めていると、報じられました。

要因はコロナによる物流混乱ですが、今様々な企業が会社存続のため、躍起になっています。

ニィニも日々、縫製依頼の問い合わせを受けます。

しかし、バブル崩壊後、一度見放し閉鎖に追い込まれた縫製工場は2度と立ち直りません。

アパレルの縫製工場の設立までの設備投資は、半端なことではないからです。

ニィニにあるミシンやプレス機や、パターン制作のCAD、CAM、そして1,000万円する
一枚裁断機を導入するまでやく40年近くかかっています。

何より、技術者を育てるなんて立ちくらみするほど時間を要します。

だからこそ、ニィニはこれからも、「つくる責任、つかう責任」の大切さを忘れずに、「捨てないアパレル」を実行、独自の道を模索しながら邁進していきます。

あらためて、今後とも宜しくお願い申し上げます。

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「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

この度、とても素敵なお客様よりなんともエレガントなワンピースを着物リメイクでお作りさせて頂きましたので、こちらは紹介させて頂きます。

非常に高価な紬を反物として長くお持ちだったそうで、着物に仕立てるかはたまた洋服に仕立てるか随分迷われたとのことですが、ご縁ありましてこの度ニィニでワンピースに仕立てさせて頂きました。

好きなデザインがはっきりされてましたので、気に入ったデザインがあったら雑誌などの切り抜きなどお待ちくださいと、お伝えしました。

なんとお持ちくださったお写真は、英国王室キャサリン妃がお召しになられていたワンピースでした。

 

シンプルかつとてもエレガントで、素敵なワンピースで、お客様の雰囲気にもぴったりと感じました。

早速その写真を元に、あらためてデザインを構築、パターンに起こしました。

1ヶ月後、シーチングで仮縫いしたものを試着頂き、デザインとサイズ感をパタンナーとも確認するなど、かなり丁寧に進めていきます。

また今回、大胆までの大きなゴールドのバックルをあしらったこともデザインのレベルをさらに上げ、唯一無二の素敵なワンピースに仕上げることが出来ました。

本当にお客様の雰囲気にぴったりで、完成後のご試着の際はうっとりしてしまいました。

次回はかすりの着物をリメイクするお話も頂きました。実は、間も無く完成する予定です。

またこちらにも、ご紹介させて頂きますので、お楽しみ頂けたらと思います。

どうぞ、ご期待くださいませ。

お越し頂きありがとうございます。

「捨てないアパレル」を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。

只今ニィニの従業員は、総勢12名、内グラフィック部門2名、実質10名でアパレル業務をこなしています。

たったこの少人数でも、チームとして一つになるのは並大抵のことではありません。

毎日毎日いろいろあります。

「伝えた、つもり」。

それは、本当に10人いたら、10通りの感覚があります。

「あんなに周りで話していたのだから、ちゃんと聞こえていたよね?だから、わかってるよね?」

「あんなに、しっかり仕様書に書き込んでいるのだから、見ないなんてあり得ないよね?」

毎日毎日、本当にあります。

それでも、ニィニのスタッフはそれぞれ感度高いコミュニケーションを取っている、という自負をそれぞれ持っていましたした。

しかし、昨年初めて外部の方をお呼びして、従業員の更なる意識向上に向けてセミナーを開催しました。

現場力を高める知識とコミュニケーションに特化したセミナーを開催される、小川ふさえさんに多面的にお話し頂きました。

https://kigyo-kenshu.com/instructor/fusae-ogawa/

小川さんは現在、高卒の新人から管理職対象にビジネス一般から繊維業界専門技術・知識まで多様な研修、検定を実施していらっしゃいます。

今回初めての試みで、開始早々戸惑う様子も見受けられましたが、皆さんの聞こうとする姿勢を感じました。

セミナーの内容は、技術向上に向けての意識改革です。

その中、大きく分けて以下の話を中心にセミナー頂きました。

①あなたの考える品質とは。

②チームで働く、コミュニケーションとは。

①の品質の話は、とても難しい内容です。それは、品質を一律にする、すなわち縫製レベルを一律にする、ということになるからです。

完成度と一言でいいますが、厳密に言うと、それは縫製者一人一人まちまちになってしまうからです。

何を基準にして、完成とするか。

日頃、しっかりした洋服を身につけているか、また身につけられる生活水準にあるか、まさにそこで決まってしまうからです。

パターン引くにせよ、裁断するにせよ、縫製するにせよ、一行程一行程、関わる方の生き様そのまま反映します。

しかし、全ての従業員がそうとは限りません。それ故、完成度という意識を統一して、一つの洋服をチームで製作するということが業界的にも非常に難しいのです。

だからこそ、②のコミュニケーションをより密にとって意識を統一していくことを、怠ることは出来ないのです。

デザイナーからパタンナーに引き継ぐとき、パタンナーから裁断者に引き継ぐとき、裁断者から縫製者に引き継ぐとき、裁断者からまとめ、プレスする担当に引き継ぐとき、そして営業担当に引き継ぐとき、全て次の担当に引き継ぐ瞬間に、しっかり正確に繋いでいるか、ここで洋服の良し悪しが分かれます。

また、セミナーの中でディスカッションも多くあり、その中で引き継ぐときの工夫についても話が出たりもしました。

しかし、一番印象的だったのが、それぞれの口からお互いをリスペクトする発言が非常に多いことでした。

お互いを信頼している、そして、お互いとても尊敬している。

これが、口にできる関係であることは、本当に素晴らしいことです。

聞いていて、非常に感銘を受けました。

数日後、パタンナーのチーフの口から、「やっぱり1番大切なのが、次の担当に引き継ぐ時だよね。もう少し、しっかりお互いにやっていこうね!」と声かけしていたことでした。

経営者の立場の人間が言うと、捉え方によると反発もあるかと思いますが、チームの中でそういう会話が生まれるのは本当に理想的です。感動してしまいました。

本当にチーム作りは、1日では仕上がりません。これこそ、「ローマは一日にして成らず」です。

経営者側として、これからもチームを大切に、そして感謝を忘れず、日々精進していこうと決意した次第です。

 

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