お越しいただきありがとうございます。
『捨てないアパレル』を目指しております、(株)ニィニ、取締役、デザイナーの保坂郁美です。
今年で3年目、お隣のさいたま市の新開小学校のチャレンジスクールに講師としてお呼びいただき、「捨てないアパレル」のお話を楽しく伝えて来ました。
こちらの授業は、放課後チャレンジスクールを希望する、2〜6生の生徒さん15名ほどを対象に行います。
毎年感じるのは、一番多感な時期のほぼ全学年の生徒に同時に伝える難しさです。
今回一番年が低い学年、2年生の生徒といえども、大人が想像する以上にしっかりしています。
考えてみてください。
私たち大人が子供だった頃、少なくとも私は大人を下に見ていました。
子供は冷静に、世間というものをじっくり感じて生活しています。
その中で「捨てないアパレル」を伝えるとき、子供に伝えるという意識はいけないと、考えました。
いつも大人の方、もしくは高校生を対象とする資料そのままを用意し授業を臨みました。
書いてある漢字が読めるとか読めないとか、どうでもいいのです。真実を感じてもらうことが重要と選択し、でも話す時は言葉を選びながら丁寧に伝えました。
興味を持ち聞き入っている内容は、意外と真剣な話をしている時です。
5年前、バングラデシュの縫製工場が倒壊して沢山の方が亡くなったあのプラハで起きた倒壊事故の話でした。
授業が終わった後、小学2年生の男の子が私のところに駆け寄って来て納得いく答えを私が言うまで離れませんでした。
「バングラデシュって、どこにあるの?
なんで建物が崩れたの?どんなことが起きたの?
今、ここでわかりやすく答えてよ。」
私は心から嬉しくなって一生懸命答えましたが、彼が望む答えを言えたかはわかりません。
でも「知った」後は、「感じて」、「考える」のはその子に任せます。
世代を超えて、「捨てないアパレル」を語り合える関係がまた築けることを、これからも楽しみ授業を続けさせていただけましたら嬉しいです。
本当にこの度もこの様なご縁いただき、心より感謝申し上げます。