おはようございます。
ニィニのデザインをしております保坂郁美です。
今日も清々しい空が広がり、気持ちの良い休日です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のファッションショーは、目黒にある蟠龍寺で開催します。
如何して、ファッションショーをお寺にしたのか。
単に、着物をリ.デザインした和テイストな洋服を煌びやかなショーにするためではありません。
職人が精魂作り上げた着物を、形を変えてまでも縁ある家族に長く着てもらえたら…。
ショーを通して、「モノとコトとヒトの輪廻転生」を象徴する場としてお寺で表現したかったのです。
職人、家族、着物の魂を浄化し、新しい時代と共に形を新たに生き続ける…。
そんな想いがこのショーには込められています。
お世話になります蟠龍寺さんは、浄土宗寺院の蟠龍寺は、霊雲山称明院と号します。慶安元年(1648)に開創した称明院を、増上寺の霊雲上人が宝永6年(1709)に霊雲山称明院蟠龍寺として改名再建、歴史あるお寺です。境内の岩屋弁天は、山手七福神の弁財天となっています。
弁天様は芸能の神様です。
この場で表現できる意味を益々感じ、ニィニは嬉しくなりました。
また、ここ近年神社やお寺がアートの場として多く活用され始めて来ています。
今あらためて、日本のアートの場の見直しが盛んになされています。
本来、古来日本の祭り事は全て神社やお寺にで行われていました。
明治以降日本に西洋文化が入り、同時に西洋美術も流れ込み、アートと呼ばれる一切のものは美術館という特別な場に移り、日常とアートが切り離されました。
その為、アートは特別な存在として認識され始め、本来人々に身近であった神社やお寺という憩いの場を遠ざけてしまいました。
今や、神社やお寺は主に、家族の祝い事や、もしくはお葬式、はたまたお願い事をする時くらいしかにしか行かなくなってしまいました。
神社やお寺は、本来人々の日常を支えていた日本伝統古来から、生きる上で大切な場であり、アートを楽しむ場でした。
アートとといって、ピンと来ないかもしれませんが、当時でいうと獅子舞や伝統演劇(お祭り事で、町の人が演じ披露する歌舞伎など)は神社やお寺で行われ、表現の場としても活用されていました。
ですから、ファッションを表現する場としてはとても最適な場なのです。
このこともより多くの方に知ってもらい、楽しみながら歴史を噛み締めつつ、何かを感じ取ってもらえたらと、ニィニは考えています。
今日はニィニのアトリエはお休み頂いておりますが、明日からまたスタッフと共に邁進して参ります。
この度のファッションショー、ご興味ある方どうぞお気楽にご参加くださいませ。
是非、共に何かを感じとり未来を駆け抜けましょう。
10月19日土曜日、目黒蟠龍寺にて開催。
第1部、11:00〜15:00第2、16:00〜20:15
参加、8,000円
https://tsuku2.jp/events/sp/eventsDetail.php?ecd=07021091480912