おはようございます。
ニイニのデザイナーをしております保坂郁美です。
連休最終日、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ニイニは、老舗着物メーカー本店、鈴乃屋の展示会も最終日になります。
楽しくご提案出来るよう精一杯励んでおります。
お陰様でニイニは、創業37年、法人設立27年、今日まで様々なことをお勉強させて頂き今に至っております。
今更ですが、本当に良い洋服づくりを目指すならば、自分以外のつくり手を心から信頼するところから始まると考えています。
どんなに素敵なデザインがひらめいても、どんなに素晴らしい商品企画を考えても、しっかりしたチームを作らなければ世の中に送り出すことは到底叶いません。
基本、アパレルは分業制なのです。
企画チーム、デザインチーム、パターンチーム、生産管理、裁断チーム、縫製チーム、まとめチーム(ボタンつけなど)、プレス(アイロン仕上げ)チーム、検品チーム、販売チーム、宣伝チームなどなど、それに特化したスペシャリストで構成されます。
もちろん、完全オーダーメイドでお一人でされている方もいらっしゃいますが、洋服を量産するとなると話は別になります。
ニイニはそのどちらも出来る環境にあるので、アトリエ内のコミュニケーションが必須です。
毎日、朝礼はしっかりします。
1日、幾つものメーカー様の案件を同時進行でする他、個人のオーダーも受けますので、仕事を組み立てるのは本当に大変です。
どんなにしっかり朝礼をしても、直後に仕事内容の指示がガラッと変更することはざらです。
どのような仕事もそうですが、相手ある仕事は予期せぬ連絡が入ると、根底から予定がひっくり返ます。
それを個々で瞬時に軌道修正し、チーム編成をどうスムーズに出来るか。
良い洋服づくりが出来るかどうか、この瞬間に分かれるといっても過言ではありません。
効率性を上げつつ、商品レベルを上げるとはどういうことかを認識し、素直に対応して実行する。
これは個々の能力の問題に尽きるといったらそれまでですが、やはり一番は積極的なコミュニケーション!
時には、メーカーさんの出荷と個人受注の裁断など、同じテーブル上で同時進行で動くことがあります。
様々な資材が混然一体の中、アトリエ内は所狭し、ピリピリしながら場所の陣取り合戦的な感じで仕事をします。
そんな中、明るい声がけが何よりも場を和ませます。
「ごめんなさいねー!もうすぐ終わりますから」
「いえいえ~、狭いですよね!ほら、これどかしましたから広く使えますよ。」
とか…
「間もなく終わるので、私もプレス入ります!」
「助かる!よし、これを1時間で終わらせよう!」
など…。
これこそが、ターニングポイントかと思います。
一筋縄なことでは当然ないのですが、それでもお客様によりベストな納品を目指したい!
そこに、一人一人どれだけこだわれるか。
ニイニも、更にレベル高いものづくりチームになれるよう、今日も一丸となって精進して参ります。